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ベラルーシは、大地の恵みをいっぱい受けた野菜や果物、そこで育つ家畜など、おいしい食材の宝庫です。また、そこで暮らす人々は、生活の中に自然を取り入れるのがとても上手。森で伐採した木で家を建てたり、家具を作ったり、暖炉にまきをくべて暖めたり。クリスマスには、生木のツリーを飾ります。昔から伝えられてきた技術や知恵が、生活の中に今も息づいています。 写真を通じ、ベラルーシの美しい文化、人々、自然や暮らしなど、さまざまな魅力を感じてください。
人々の暮らし
ベラルーシの村の暮らしは、豊かな自然と共にあります。太陽や土の恵みを受けながら、心地のいい時間が、ゆるやかに流れています。
家畜の世話の仕方、食べられるキノコの判別方法、お母さんの作るコンポート（自家製ジュース）の隠し味・・家族と過ごす時間の中で、子どもは自然と大人から学んでいきます。人々の生活は、昔から伝えられてきた生活の知恵に溢れています。
ダーチャ
自給自足のための畑と小屋。それが“ダーチャ”です。
ベラルーシの村では、多くの人々がダーチャで家畜や農作物を育てながら生活しています。土を耕し、苗を植え、やがて収穫された作物。それらは、冬にそなえ蓄えたり、ビン詰めの保存食に加工されます。
氷点下の真冬でも食べ物に困らないよう、農耕文化から引き継がれた暮らしの知恵が、今も穏やかに息づいています。
私は当初、チェルノブイリ原発事故の被災国だという認識だけで、ベラルーシを訪れていました。しかし、子どもたちや村の人たちに助けられながら生活するうち、この国のもつ美しい魅力を知り、気がついたら、この国を心から愛するようになっていました。
私が現地に対し「帰る」に近い感覚をもつのは、この国の穏やかな時の流れが、いつも私を優しく包んでくれるからに他なりません。写真は、温度や空気感、においや人柄までを写し込みます。これらの写真が、現地を「感じる」きっかけとなることができたら、これほど嬉しいことはありません。
